サクランボが美味しい山形県は郷土料理も美味しい!

サクランボが美味しい山形県は郷土料理も美味しい!

 

 

山形県の郷土料理を紹介していくにもたくさんのおすすめがあって迷ってしまいますが、それぞれ飛び切りおいしいものばかりですので心ゆくまで味わってみて下さい。

 

まずは伝統食で知られている庄内笹巻きですが、端午の節句頃に作られて食べられていました。笹に包まれて爽やかに香るもっちりとした生地が病み付きになります。笹にもち米を詰めてじっくり三時間ほど煮込んで出来上がりということで手間隙かかる料理です。黒蜜やきな粉をたっぷりまぶして食べればお腹も大満足の味わいで愛されています。庄内の地はそばの里としても知名度が高いのですが、そこで作られる庄内そばもとても人気があります。新そばの時期には祭りも行われますし、そば打ち体験の施設などもあるので新鮮なそばの風味を思う存分堪能することができます。

 

また、寒い冬の味の一つであるどんがら汁も愛されている味わいの一つです。真ダラを内臓も骨もぶつ切りにして豪快に入れてじっくり煮込んで出来上がります。豆腐やねぎなども入れてことこと煮込まれて、ふんわりと味噌の香りが当たりいっぱいに漂って一口食べれば、寒さも吹き飛ぶ事でしょう。思わずご飯も欲しくなってしまう一杯です。汁物と言えば粕汁も忘れてはいけません。酒処だからこそ上質な酒かすが手に入るので出来上がる味わいには、思わず感銘を受けてしまいます。こちらはいちょう切りにした大根や打ち豆などを加えて煮込み、塩鮭を加えてさらに深みの有る味を作り出しているのです。粕を貸すということで縁起を担いだ料理としても人気があります。

 

面白い名前の料理として、べろべろ餅があります。うるち米で作られていて、細長い形が特徴です。独特の触感も楽しく愛されているのですが、意外に煮込むとすぐに柔らかくなって食べやすいです。荷崩れしにくいのでお鍋に入れても綺麗に食べられるので人気があります。山篭りなどをするときにも持参されていたぐらいですが、雑煮やおすまし、お汁粉などにも入っていたりするお餅です。お餅類だと稲花餅というあんこをお餅で包んだものもあります。黄色に色づけられた餅米が2~3粒ほど乗っているのもどことなくお花を想像させて可愛らしいです。滑らかな触感で幾らでも食べられそうなぐらいで、お土産人気も高くなっています。くじら餅(くぢら餅)もお雛様の頃に食べられる郷土料理として作られていますから、機会があれば味わってみると良いでしょう。寒い時期に作る凍みもちも懐かしい味としてしみじみと食べられ続けています。

 

新鮮な山菜が出回る頃にはたっぷり使った山菜のてんぷらも魅力的ですし、ヘルシーにさっぱりと食べられるお鍋も味わい深いものです。季節も感じられる山菜がこれでもかというぐらいに使われていますので、思わず目が覚めて春の訪れを感じられます。漬物も数多くありますが、かぶの漬物や雪菜のふすべ漬けなどが郷土の味として特に親しまれている味でしょう。蛋白源の一つとして親しまれてきた中にイナゴの佃煮またはイナゴいりがあります。思わず見た目に驚いてしまうかもしれませんが、何度か食べているうちにすっかり慣れてしまったりするほどです。丸い形が愛らしい玉こんにゃくもおいしい一品です。

 

数多くの魅力的な食材があるからこそ、山形県には数々の郷土料理があるのでしょう。全てを味わいつくそうと思っても中々難しいですが、気になるものがあればぜひ食べてみて下さい。汁物なども豊富ですが、煮物料理もどこか郷愁を感じさせてくれるものばかりです。だしというご飯のお供にぴったりな料理も最近よく見かけるようになりましたから、自分で手作りして再現する事もできますので、山形県の食を自宅でも楽しんでみましょう。