着物でないとダメ?歌舞伎を観に行く服装

着物でないとダメ?歌舞伎を観に行く服装

「歌舞伎を観劇したいけど、何を着て行けば良いか分からない。」
「テレビでは、着物を着た女性や、綺麗に着飾った観客を見かけるけれど、ドレスコードがあるのかな?」

歌舞伎を観に行くことが決まって、一番悩むのは服装ではないでしょうか。

そこで今回は、歌舞伎初心者の方にも分かり易く、歌舞伎を観劇する際の服装についてご紹介します。
ポイントを押さえることが出来れば、服装に悩むことなく気軽に足を運べるので、歌舞伎ビギナーの方は、是非参考にしてみて下さい。

朗報!歌舞伎にドレスコードはありません!

元々、歌舞伎は庶民の娯楽であったこともあり、服装に関して堅苦しいルールはないので、実はジーンズを履いていても大丈夫です。
また、歌舞伎は、海外からの観光客にも人気がある為、比較的カジュアルな服装にて観劇している人も多くいます。

内容によっては3時間以上もの長丁場になる作品もある為、着馴れた服装で行くことがおすすめです。

恥ずかしい思いはしたくない!服装選びに気をつけること

避けるべき服装

  • 汚れ、皺、よれが目立つ服装
  • 肌の露出が多い服装
  • 後ろに座る観客の視界を妨げるような服装(装飾品等)
  • 衣服がこすれると音が鳴る素材の服装
  • 着馴れた服装と言っても、普段は「スウェットパーカーとダメージジーンズに、スニーカーの組み合わせが好き。」という方もいらっしゃると思います。
    しかしながら、ドレスコードがない上に、着馴れた服装と言っても、やはり何でもOKということではありません

    歌舞伎は、周囲の人への気遣いが重要とされていますので、汚れ・皺・よれが目立つ服装や、明らかにダメージ加工が多いジーンズは避けるのが無難です。
    また、帽子や大きなお団子ヘアー等、後ろの方に対して観劇の妨げになるようなコーディネイトも避けましょう。

    更に、劇場は、咳払いにまで気を遣う程、静かな空間である為、動く度に音が出るような素材の服は選択肢から外しておきましょう。

    おすすめの服装はこれ!

    では、具体的にどのような服を着て行けばよいのでしょうか。前述のポイントを押さえた上で、確認してみましょう。

    歌舞伎を観劇する際の女性の服装

    ①ワンピース

    ワンピースは1着あれば様々な場面で楽しめるので、おすすめです。

    友人の結婚式に着て行くようなものや、レストラン、パーティー、少しお洒落な場所でショッピングをする際に着用出来るものが良いでしょう。
    劇場内は、空調が効いている場合がある為、1枚羽織り物があると安心です。

    ②フォーマルスーツ

    お子様の卒入学式に着用するような、少し華やかなスーツがおすすめです。

    フォーマルスーツは、ジャケットの着脱が出来て体温調節がしやすく、華やかさもあるので場の雰囲気にピッタリです。
    また、スーツの色によって印象も変わるので、華やかさなら「ライトカラー」、落ち着いた印象なら「ダークカラー」を選んでみて下さい。
    「初めてだけど、せっかくだからお洒落をして行きたい!」という方は、是非フォーマルスーツを検討してみて下さい。

    ③オフィスカジュアル

    「普段着以上スーツ以下」の位置付けである「オフィスカジュアル」も、歌舞伎の観劇におすすめの服装です。

    会社で着るような服装なので、お洒落を楽しむ他の観客にも馴染めそうです。
    スカートにする場合はキレイめなものを合わせ、上品さを演出するならば、ニットのセットアップがおすすめです。

    ④普段着

    前述の避けるべき服装のポイントを踏まえて、ジーンズを選ぶならば、ダメージや色落ち加工があるものは避けましょう。

    比較的きちんとしたジーンズに、淡い色のニットやパンプスを組み合わせて、女性らしさがあるコーディネイトがおすすめです。
    全体的に、大人の女性として、品のある組み合わせを意識すると安心です。

    歌舞伎を観劇する際の男性の服装

    ①スーツ

    男性は仕事で、スーツを毎日着用する方も多いのではないでしょうか。
    迷ったらスーツがおすすめです。
    スーツを1着持っていれば、結婚式やパーティー、少しフォーマルな食事等にも着て行くことが出来るので、便利です。

    ②普段着

    前述したように、歌舞伎の観劇にドレスコードはないので、男性も清潔感があるものならば普段着でも大丈夫です。

    極端にカジュアルな組み合わせだと、一緒に行く方がドレスアップしていた場合、浮いてしまいます。
    短パン・Tシャツ・ビーチサンダルではなく、夏ならばジーンズにポロシャツ、冬ならば襟付きのシャツとジャケットに革靴等がおすすめです。
    女性同様、歌舞伎の観劇は長丁場になることもあるので、長時間座っていられる服装を選ぶことをおすすめします。

    服装よりもマナーが大事!周りの観客にも配慮を

    着るものが決まったら、装飾品も着けてもう少しお洒落に着飾りたいところです。
    しかし、歌舞伎の観劇では、周囲の人への気配りが重要です。
    小さな気配りで、服装同様、大人の振る舞いを致しましょう!

    1.キラキラしたアクセサリーや服は避ける

    光を取り入れやすいギラギラとしたアクセサリーや、全体にスパンコールが施された洋服等は、舞台上の歌舞伎役者にとって、迷惑になってしまうこともあります。
    アクセサリーを身に着ける際は、ワンポイントのネックレスやパール等、シンプルなものを選びましょう。

    2.香水やフレグランスの付けすぎに注意

    密集した客席にて、隣の人の体臭が気になる方もいらっしゃると思いますが、香水やフレグランスも付けすぎると同様です。
    オシャレや身だしなみの一環でもありますが、劇場は空気が籠りやすいので、控えめに付けるように意識しましょう。