いつかは観たい!歌舞伎の有名な演目紹介

いつかは観たい!歌舞伎の有名な演目紹介

「初心者向けの演目だけじゃなくて、
ちょっと難しくても、
有名な演目も観てみたい!」

歌舞伎について調べていたら
なんだか、もっともっと
知りたくなってきませんか?

今回は、難易度は上がるけれど
いつかは観てみたい
歌舞伎の演目を
紹介いたします。

おさらい!歌舞伎の演目3種類

まずは、歌舞伎の演目について

おさらいです。
これは主に3種類!

①時代物(じだいもの)
江戸より古い時代の出来事
描いた作品のことで、
簡単に言うと
江戸時代の人々から見た「時代劇」です。

②世話物(せわもの)
江戸時代における
町人や庶民の日常生活を題材とした、
江戸時代の人々にとっての「現代劇」。

ストーリーやセリフの
分かり易さが特徴です。

③所作事(しょさごと)
ほとんどセリフが無い
「舞踊(=踊り)」や
「舞踊劇」
のことを指します。

歌舞伎の種類が
押さえられたら
もう、こっちのもの!

次は早速、演目紹介です。

歌舞伎で有名な演目といえばこれ!

では、歌舞伎で有名な作品を
ジャンル毎に紹介していきます。

時代物


歌舞伎と言えば、
白塗りの顔に赤や青の線で
血管や筋肉を表現した
「隈取り(くまどり)」

「隈取り」を見たいなら
時代物を選びましょう!

①仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)

通称「忠臣蔵」と言えば
聞いたことがある方も多いのでは?

この作品を上演すれば繁盛すると言われ、
江戸時代から、長く人気のある作品です。

元禄時代に起こった、
赤穂浪士(あこうろうし)による
仇討のお話。

47人の武士が仇討を
成し遂げるまでの
様々な人間ドラマが
描かれているそうです。


②菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

この作品は、5段続で
(5つのエピソードで
構成されているということ)
特に4段目(4つ目のエピソード)
「寺子屋」は上演回数も多く
人気のある作品です。

平安時代、
天神様として敬愛された
菅原道真公が、藤原氏の策略で、
大宰府に左遷される事件が題材。

彼の三つ子の家来たち
それぞれの家族との別れを描いた作品です。


③義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

源平合戦後の世界を題材にした作品

壇ノ浦で死んだはずの平知盛と他2名が、
実は生きていたという展開から始まります。

平知盛らは、幽霊や狐に化けて、
源平合戦の勝者である
源義経を襲うというお話です。

ユニークなキャラクターが
登場する一方で、
後半の人情溢れるシーンも
見所の一つと言えるでしょう!

世話物


悲しい恋の物語がお好みでしたら、
是非、世話物に挑戦してみましょう!

①曽根崎心中(そねざきしんじゅう)

元禄時代、大阪の町で
実際に起こった心中事件を基に
作られた作品です。

醤油問屋で働く商人と遊女の
結ばれない悲しい恋のお話で
当時は「恋の手本」と謳われたとか


②梅雨小袖昔八丈宇~髪結新三

(つゆこそでむかしはちじょう~かみゆいしんざ)
出張理髪師の髪結の新三が
町で評判の材木商白子屋の娘「お熊」を
かどわかすお話です。

人を騙して娘をさらったり、
お金をせしめようとするなど、
新三の悪党ぶりを描いています。

実は、「お熊」は実在の人物で、
劇中の一途な娘キャラとは裏腹に
本物の「お熊」は悪女だったとのこと。

ちなみに「新三」は架空の人物だそうです。

所作事


「エレガントな女形を観て
女性としての所作を見習いたい」
という方は、所作事を観て
女を磨きましょう!

①春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

大奥の可憐な若娘が、
上様の為に心を込めて踊るうちに
獅子に変身してしまうというお話です。

「若い娘」と「獅子の精」は
同じ歌舞伎俳優が、
一人二役として務めるそうです。

前半の優美な舞踊と
後半の獅子による勇ましい踊り
からは
一瞬も目が離せません!


②積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

なぜか桜が満開の
雪が降る逢坂山(おうさかやま)で
繰り広げられる、ファンタジー作品。

世界三大美女として有名な
「小野小町」が登場
します。

天下を狙う大悪人である
「関守の関兵衛」と
桜の精である「遊女の墨染」。
それぞれ正体を現すシーンが
仕掛け衣装による早替え
表現されるのも見所です。

まとめ

今回は、歌舞伎に慣れ親しんだら
より楽しめそうな
難易度高めの有名な作品を
ご紹介しました。

初心者だけど
有名な作品に挑戦してみたい

という方は、
「イヤホンガイド」を借りると
お話の理解が深まるのでおすすめですよ!