なぜ歌舞伎は男が演じるの?女性役者がいない理由とは

なぜ歌舞伎は男が演じるの?女性役者がいない理由とは

色鮮やかな衣装と、
時にはインパクトのある化粧が
目を引く歌舞伎ですが、
ご存知の通り、歌舞伎役者は全員男性です。

美しい出で立ちの女性役も
男性役者が担っています。

しかし、どうして歌舞伎の舞台には
男性しかいないのでしょうか。

今回は、歌舞伎が男の世界になった理由を紹介します。
後半では、タイムリーな話題にも
触れていますので、是非、最後までお目通し下さい。

江戸幕府の禁止令で男だけになった

歌舞伎の始まりは、
約400年前に出雲大社の巫女であった
出雲阿国(いずものおくに)が踊った、
かぶき踊りだと言われています。
つまり、歌舞伎の起源は女性だったということです。
次第に、出雲阿国にあやかった女性の集団や
遊女たちが舞台に立つようになり、
このかぶき踊りは、町中で大流行しました。

ところが、彼女らは露出の多い衣装を
身にまとうようになった為、これによって
江戸の風紀が乱れることを懸念した幕府が
女歌舞伎禁止令を出したのです。

女性がだめなら若い男性を舞台に立たせよう
ということになり、16~18歳の若い男子が
歌舞伎を演じるようになるのですが
これも、女歌舞伎と同様の理由で
幕府に禁止されてしまいました。

それでも当時、歌舞伎は庶民の娯楽として
とても人気があったので
どうにか続けたいと考案されたのが、
成人男性のみによる歌舞伎(野郎歌舞伎)でした。
幕府から様々な規制を与えられましたが、
「成人男性がやるならいいよ」という形で
まとまったのです。

これが、現在の歌舞伎役者が男性のみである
理由と言われています。

男性が演じる「女形」について
詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります!
歌舞伎は男の世界!男性が演じる「女形」とは

「でも、女の子が子役で出演しているのを
観たことがあるけど、それはOKなの?」

歌舞伎を観に行ったことがある方は
もしかしたら、そんな光景を観て
疑問に思っているかもしれません。
これは一体、どういうことなのでしょうか。

子供なら女でも歌舞伎の舞台に立てる!?

歌舞伎では、男性のみが舞台に立つことを
許されているとお伝えしましたが
実は、子役に限っては
女の子の出演も認められているのです。
女の子の子役は、梨園に生まれた子の場合もあれば、
子役の劇団に所属している子の場合もあります。

十一代目 市川 海老蔵の長女
麗禾ちゃんもその一人です。

当時6歳だった麗禾ちゃんは、
2018年東京・新橋演舞場で行われた
初春歌舞伎公演で、
昔話「かぐや姫」の主人公
かぐや姫の幼少期を堂々と演じました。

また、子役はいつまで歌舞伎に
出演できるのかというと、現在の歌舞伎では、
10歳までまたは初潮までと言われています。

麗禾ちゃんが異例の歌舞伎デビュー

2020年3月に、大きなニュースが流れてきました。

なんと、十一代目 市川 海老蔵の長女・麗禾ちゃんが
歌舞伎デビューをすることが決定したんだそうです!

麗禾ちゃんは、2019年に日本舞踊市川流の
四代目 市川 ぼたんを襲名しました。

今回発表された麗禾ちゃんの歌舞伎デビューとは、
子役ではなく、女優 市川 ぼたんとしての
初舞台ということになります。

気になる、市川 ぼたんの歌舞伎初舞台ですが
歌舞伎座で行われる十一代目 市川 海老蔵の
十三代目 市川 團十郎白猿 襲名披露公演とのことです。

※現在は、公演の延期が発表されています。
(2020年4月現在)
歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人
https://www.kabuki-bito.jp/news/6194/

歌舞伎の長い歴史の中で
子役ではない女性/女の子が
歌舞伎座の舞台に立つということは、
ほぼありませんでしたので、
今回のニュースは、歌舞伎ファンだけでなく
日本中が驚いたのではないでしょうか。

これを機に、歌舞伎界も今までとは違った
発展を遂げていくのかもしれませんね。

まとめ

さて今回は、歌舞伎が男世界になった
理由を紹介しました。

歌舞伎は、400年以上もの歴史がある
日本の伝統芸能ですが、
若い世代に向けた演目の上演や
異例の女優歌舞伎デビュー等、
後世に歌舞伎を伝え、その文化を守っていく為に
日々、進化し続けているのだと感じました。

歌舞伎の歴史や演目等、
日本の歴史とも絡み合う歌舞伎文化を
もっと知りたい!という方は、
是非、他の記事もチェックしてみて下さいね。