歌舞伎の花道!世界でも類い稀な舞台構造とは

歌舞伎の花道!世界でも類い稀な舞台構造とは
花道という言葉を聞いて
皆さんは何を思い浮かべますか?

私はというと、
卒業式で在校生たちが
昇降口で花道を作って
送り出してくれたのを思い出します。

今回は、歌舞伎の花道について
ご紹介します。

歌舞伎を観る上で
花道を知らないというのは
初心者と言えど
少し恥ずかしいかもしれません!
こちらの記事を読んで
是非、学んで行って下さい。

歌舞伎の花道とは

歌舞伎で言う花道とは
舞台の下手(客席から見て左側)にあり
そこから舞台と同じ高さで
客席を貫く通路のことを言います。

この舞台構造は、歌舞伎特有で
18世紀始めに出来上がったと
言われています。

役者が登場・退場する際に用いるのですが、
登場シーンでは、まるで
客席から現れたかのように
感じられるそうです。

また、この花道は、
道としてだけでなく
川や海、河岸など
舞台とは異なる空間を
表現する為に用いられ、
役者が花道上で
演技をすることもあるそうです。

さらに、舞台と反対側には
役者が出入りする幕があり、
これを「揚幕(あげまく)
と言います。
揚幕を引く際に聞こえる
シャリンッ」という音にも
注目ですよ!

花道が2本?仮花道とは

花道は、演目によって
2本設置されることがあり
下手側(客席から見て左側)
設置される花道を本花道
上手側(客席から見て右側)
設置される花道を仮花道と言います。

仮花道は「東のあゆみ」とも
呼ばれ、幅は本花道の半分ほど。

昔は、観客の通路として
使用していたのを、
先人のアイデアで
演出として使ったのが
この仮花道の始まりだと
言われています。


また、両花道を利用した役者たちによる
セリフの掛け合いには、
高い演出効果があります。

客席が、両花道の役者に挟まれた
状態になる為、観客も、
まるで自分が芝居の中にいるような
気持ちになれるんだそうです。

初めての歌舞伎鑑賞でも
役者をより近くに感じたい!
より臨場感を味わいたい!
という方は、作品選びと共に
花道をポイントにした
客席選びも重要です。

花道にはすっぽんがある!?

ここで言うすっぽんは
生き物のすっぽんでは
ありません!(笑)

花道には、役者が立ち止まって
セリフを言ったり、見得を切る
七三(しちさん)という
位置があります。

七三は、舞台から三分、
揚幕から七分位の位置を指し、
長方形をした
セリと言う仕掛けがあります。

セリは、俳優や大道具を乗せて
上下させることができる仕掛けで、
舞台上で、大きな演出効果があります。

花道にあるのは
人ひとりが乗れるほどの
小さなセリですが
これを、すっぽんと呼ぶのです。

このすっぽんからは、
妖怪使いや幽霊などの
怪しい役柄が登場するのが
お決まりなんだそうですよ。

花道と言えば!勧進帳の飛び六方

花道が使われる
歌舞伎の有名な演目と言えば
歌舞伎十八番の1つである
勧進帳」です。

六方とは、役柄の伊達や勇ましさを
誇張して表現する為に
手足を力強く大きく動かして
歩いたり走ったりする
歌舞伎の演出技法の1つです。

この六方にはさまざまな
種類があるのですが、
中でも有名なのが、「勧進帳」で
弁慶が行う飛び六方です。

左手と左足、右手と右足が出る
日本人古来の特徴的な動作で
花道の上を、片足で
タッタッタッタッタッ
飛ぶように弾ませながら
駆けて舞台を捌けて行く姿は
見どころです!

「勧進帳」について
知りたい方は、こちらの記事も
おすすめです。
長唄とは?「勧進帳」から学ぶ歌舞伎の音楽

まとめ

今回は、歌舞伎を観るなら
是非知っておきたい
花道について紹介しました。

花道を用いる作品は
「勧進帳」の他にもありますので
是非、調べて見て下さいね!